アズベリー大学リバイバルの現場から【4】現地リポート

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盛岡聖泉キリスト教会 牧師 中野與子

米ケンタッキー州のアズベリー大学で現されたリバイバルの働きが全世界で注目されている。盛岡聖泉キリスト教会の中野與子牧師は現地に赴いて視察し、MIKOE NEWSのための直接取材もしていただいた。中野牧師の特別寄稿を紹介する。

若者たちが用いられる

 世界共通なのかも知れないが、米国内ではGen-Z(Z世代)と呼ばれ分類される今の若者たちの悩み、抱えている不安は独特のものであるらしい。物心付いた時から携帯、スマホなどを通してのコミュニケーションが当たり前で、そのおかげで四六時中誰かと繋がっていなければならないストレスとプレッシャーは大きく、自殺願望が高いと言われている。

 この世代、そしてさらに若い世代の若者たちが今この時、神に用いられ、やがて全世代へと神の恵み、救い、信仰の回復と覚醒、刷新が起こされ、やがて国内外、全世界へと、終末の時代に入っていく中、後の雨リバイバルと呼ばれる、主のご再臨前の大リバイバル、魂の収穫の時がもたらされると信じ期待したい。

 今、実際に現場で、そしてYouTube、Facebook、TikTokなどを介して配信・発信される画像・映像・記事を通して、この恵みと証し、メッセージは拡散され、広く伝えられ、神の働きの証言がリアルタイムにおいても伝えられていっている。一人が百万人を救いに導き、全世界で何十億人が救われてくると、主の器(奉仕者)たちを通して語られているのを聞いているが、その時代、その時の訪れと成就がそう遠くないことを予感させることが起きたのだ。

 その捉えを信じてまっしぐらにその時に向かって走り、備えていくことは大切だが、もうすでにリバイバルは起きており、その歩みに入っているものとして、一時の特別な、限定的な期間だけでなく、主のご再臨の時まで、永続的に続くものとして、リバイバルの歩み、そのための働き、すべてが日常的なものとなっていく必要があることも私たちは学んできている。

 15日間続いたこの運動も、このように小さな町では人々の受け入れをこれ以上続けることはできないこと、また、大学内の学生、職員スタッフもこれ以上集中した対応は続けていくことは無理であり、日常を取り戻す必要があること、そしてこの大学で起こった神の働きは大学内にとどめられるべきものではなく、使徒1章8節で「エルサレムから、ユダヤ、サマリヤ、地の果てにまで」と主が語られたように、全米、全世界へと広がり分かち合われていくべきものであると、大学の責任者たちは決断を下した。

 それで、10日間がたった翌日、20日月曜日から、町や大学を訪れる人々の数を制限するため、メインチャペルでは16〜25歳の若者を対象に限定しての集会となること、それ以外の人々は構内の他のチャペルか他の会場、近隣の教会、そして全米あちこちのキャンパスで同時中継で、もしくはそれぞれ独自に集会が持たれることになったと正式な発表が学長からなされた。

 さらには、もともと2年前からこの大学主催で開催が予定されていた全米の大学が参加する祈りの集いの日、23日木曜日を最終日として、一般に解放してのチャペルでの集会には終止符が打たることになったことも発表されていた。

 ちなみに、この祈りの集いは、1823年から毎年2月最後の木曜日に開催されるようになり、くしくも今年は200年目の記念集会がアズベリー大学を主会場にして持たれることになっていた。
(続く)