アズベリー大学リバイバルの現場から【3】現地リポート 

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盛岡聖泉キリスト教会牧師 中野與子

米ケンタッキー州のアズベリー大学で現されたリバイバルの働きが全世界で注目されている。盛岡聖泉キリスト教会の中野與子牧師は現地に赴いて視察され、MIKOE NEWSのためにも直接取材をしていただいた。中野牧師の特別寄稿を紹介。今回が3回目。

聖霊の働きが構内から


 アズベリー大学がある町は人口6000人、大学の学生数は1000名という、大学を中心とした小さな町だ。大学のすぐそばには、メソジスト派の教会、長老教会、バプテスト教会が隣接しているような所で、ビンヤードや他の教団の教会も間借りして礼拝が持たれているという、米国内でも特に教会やクリスチャン数の密度が高い場所ではある。しかし、20~30年前からレキシントン周辺は人口がほぼ2倍に増えるなど急成長、都市化が進んでおり、クリスチャンではない人々の割合も増えていた。
 米国全体で見れば、中東部の地方都市の郊外、田舎町から世界中のクリスチャンたちを揺り動かし、励ましと希望を与えるような主の働きが起こったのだ。
 このリバイバルとも霊的覚醒、刷新とも呼ばれる聖霊の働きがこの構内から起こると、間もなくして全米から、そして徐々に海外から、クリスチャンたち、若者のグループ、子どもたちを抱えた家族、青年団体、教会グループが圧倒的な聖霊の注ぎかけを求め、アズベリー大学のキャンパスを目指して来るようになった。その数は瞬く間に、何千人、万を超えるものとなっていった。
 早速警察が交通整理に追われるようになり、臨時のトイレ施設が数多く並べられ、地元の食料品会社、企業は水や食料を提供し、アズベリー大学の学生たち、職員、スタッフたちは外部から訪れに集まって来た人々の受け入れのため、ボランティアとして名札を付け、世話係として走り回るようになり、さらに次々とやって来るメディアへの対応でインタビューにも応じるようになった。

15日間24時間集会が開催


 ところがそこには混乱はほとんど生じず、不思議な形で見事に組織的に人々の受け入れはなされていったという。そして定員1600名のメインチャペルでは24時間15日間ノンストップで賛美、祈り、短いメッセージ、証しの分かち合いの時が切れ目なく持たれていったと教えられた。
 町中に入るのに、車の列は2マイル(約3.2キロ)以上長さになったという。そして構内の中で並ぶ人々のその行列の数はさらに増え、長くなり、メインチャペルの中に入れるようになるのに7時間、9時間と待たされ、凍える寒さの中耐えなければならなかったという投稿記事を読んだ。
 外でも賛美、祈りは一日中ささげられていたようだ。その様子はこの地上に主イエスがおられた時、群衆がみもとに集まって来たのと似ていたのかもしれない。しかし、この大学に集まって来た人の多くは、リバイバルを求め、自分や子どもたち、息子娘たちにも主に触れていただきたいという願いを持った人たちで、主イエスこそ主の主、王の王と礼拝をささげる人々の群れであったと思われる。親や教会のリーダーに連れられて来た子どもたち、若者たちは確かに天の父の愛に触れられ、イエスの十字架の下にひれ伏し、悔い改め、主イエスをわが救い主、わが神と仰ぎ、礼拝するようになっていった、という証しが読み切れないほどにSNSで投稿されていた。

(続く)