アズベリー大学リバイバルの現場から【6】現地リポート

613

盛岡聖泉キリスト教会 牧師 中野與子

米ケンタッキー州のアズベリー大学で現されたリバイバルの働きが全世界で注目されている。盛岡聖泉キリスト教会の中野與子牧師は現地に赴いて視察し、MIKOE NEWSのための直接取材もしていただいた。中野牧師の特別寄稿を紹介する。

プレスとして入館取材

 ところで、今回の渡米を決めた直後にMIKOE NEWS編集長から、筆者がアズベリーのリバイバルに随分関心を持ってFacebookに記事を投稿、シェアしているようなので、その内容について執筆してほしいとの依頼のメールが入った。実はこれから現地に赴こうとしていると伝えると、正式に現地取材とリポートの執筆依頼を頂いた。この私がそのような大役を務められるか、困ったことになったと思ったが、その役割が与えられたことで、MIKOE NEWSから派遣されたメディア関係者としての扱いを受けることができ、年齢に関係無くメインチャペルに入り、集会中に後ろから撮影、参加、大学関係者にインタビューする許可が与えられた。まさかの展開に、夢を見ているような、フワフワしたような気持ちになってしまうくらいの不思議な神のわざをここでも見させられた。

圧倒的な聖霊の働き

 集会前には大学関係者に話をいろいろと聞かせてもらい、やがて集会が正式な形で始まると、映像で見ていたのと同じに圧倒的な雰囲気が会場を一気に包んだ。

 にもかかわらず、秩序とへりくだりの霊、不思議な一致と静かな聖霊の働き、霊の流れがその場を支配しているよう見え、いわゆる無名の若い奏楽者たちとリーダーによる賛美が導かれ、年齢もそれぞれ離れて見える若者たちを中心に、特別入ることが許された年配者、大人たちも一割ほど加わっての大合唱の賛美で会場は完全に一つの集合体となっていた。神の愛、平安、喜びが注がれ、確かに主イエスだけが関心、感嘆の的となっていた。

 互いに祈る時が導かれると、隣に座っていた、まだ学生に見えたがフロリダ州で伝道者として働いているという女性が筆者のために篤い祈りをしばしささげてくれた。自分よりずっと若い女性に祈られ、少し気恥ずかしい気もしたが、いつの間にか涙があふれ流れ出てきて、言葉では説明できないが主が確かに触れてくださり、心のどこかに変化と解放と新たな力が与えられていくのを感じた。

 定員1600名で会場が一杯になってしまうという集まりだったが、使徒の働き1章、2章と屋上の間で主の弟子たちが120 名ほど集まり一致して祈っている時の光景を想像し、それとどこか似ているような感覚を覚えた。

 1時間余りメインチャペルにいて後、大人たちが集まっている別のチャペルにも入って行くこととした。そこにはまた重厚な主にある成熟を思わせる霊がその場所を覆っているようで、さらに圧倒されてしまった。長年リバイバルを祈り求め、主に忠実に仕えてきた聖徒たちが集まっているという感じだった。

(続く)