あるファストフードで働くクリスチャンの記録
第1回 作り過ぎたチキン
み声新聞で過去に掲載された連載をリニューアルし、MIKOE NEWSで紹介します。
筆者が某ファストフード店で仕事をする中、聖書の教え「すべての事について、感謝しなさい」(テサロニケ人への手紙第一5章18節)を文字通り実践し、その中で現された、驚くべき奇跡の体験談を取り上げます。
この実話に触れる時、聖書の約束の確かさに、きっと感動するでしょう。
数を間違えた
私は某ファストフード店で働いています。
ある日、私はいつものように仕事をしていたのですが、とてつもなく眠くなり、大失敗をしてしまいました。
それは、アイドルタイム(通常あまりお客さまが来られない時間)に、店長からフライドチキンを18ピース作るように言われていたのですが、ぼーっとしていて、誤って36ピースも作ってしまっていたのです。
いつもその時間は、サンドはまあまあ売れる時間帯ですが、チキンは10ピース売れればいい方でした。
しかもチキンには販売有効時間(1時間)があり、チキンを揚げてから、その時間を過ぎると破棄、捨てなくてはいけません。商品を捨てるイコール、お金を捨てることになります。
その時は誰がどうみても36ピースは作り過ぎでした。
神さまが売ってくださる
私は、間違いに気付いた店長からこっぴどく叱られました。
私はその事を悔い改め、神さまに感謝しました。
すると、私の思いのうちに、「このチキンは神さまが売ってくださる」という思いと、「その事を店長に言うように」という思いが来ました。
そんな事、店長に言ったら怒られるに決まってるという恐れと不安があったのですが、決心して店長に言うことにしました。
「先ほどは私がぼーっとしていて、作り過ぎてすみませんでした。ただこのチキンは神さまが売ってくださいます」
すると、案の定、「いいから、持ち場に就きなさい」とさらに怒られてしまいました。
しかし、ここから神さまの奇跡が起こり始めたのです。
失敗が祝福に
直後からです。お店の入店時に音が鳴るのですが、音が鳴りやまなくなりました。
初め、機械の故障かなと思いましたが、たちまち、お店はお客さまでいっぱいになり、「チキン10ピース出まーす!」「チキン15ピース出まーす!」と従業員の声が店内に響き渡りました。
何と、私が失敗して作り過ぎたチキン36ピースがあっという間に無くなりました。普通はあり得ません。
興奮した様子の店長から、さらにチキン36ピースをもう1回作るよう指示を受けました。
私は、神さまに対する恐れと感動で、泣きながらチキンを作りました。
そして、ピークが過ぎ去って、店長から「さっきはごめん。ありがとう」と言われました。
「君が作り過ぎたおかげで、急なピークタイムを乗り越えることができた」と言われ、私は神さまに心から感謝しました。
明らかに私の失敗でしたが、それを悔い改め、神さまに感謝した時、それをも益に、祝福に変えてくださったのです。
この感謝の恵み、祝福を心から感謝いたします。
(続く)
第2回「かつてないほどの店舗崩壊!」 はこちら