シリーズ 感謝することで起きた奇跡の証し 3

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あるファストフードで働くクリスチャンの記録

第3章 本部からの抜き打ち調査 最悪から逆転が

み声新聞で過去に掲載された連載をリニューアルし、MIKOE NEWSで紹介します。筆者が某ファストフード店で仕事をする中、聖書の教え「すべての事について、感謝しなさい」(テサロニケ人への手紙第一5章18節)を文字通り実践し、その中で現された驚くべき奇跡の体験談を取り上げます。この実話に触れる時、聖書の約束の確かさに、きっと感動するでしょう。

ミステリーカスタマー

 私は今、某ファストフード店で働いていますが、そこでは「ミステリーカスタマー」という、お客さんの振りをして本部から雇われた調査人が毎月お店にやってきます。
 その人は誰なのかはいまだに分かりませんが、主にお店の接客サービスや商品の品質を見て点数を付けます。

 調査がいつ入るのかは分かりませんが、結果はすぐにメールでお店に知らされます。
 100点満点の減点方式で行われ、その獲得した点数がお店や会社の評価につながるので、非常に重要なものです。

告げられた最悪な結果

 ある日、そのミステリーカスタマーの調査が、私が勤める店舗に入りました。
 結果は「55点」。9月から2月までずっと100点を取り続けていたのに、その時の結果は最悪でした。

 もし、このまま3月まで100点を取り続けていたら、本部から表彰されて、現金と豪華賞品がお店に渡されるはずでしたが、それも無くなってしまったのです。

 そして、ある事実が判明しました。その時に接客したのが、私か店長のどちらかであることが分かったのです。
 どちらが接客したのかは結局分からなかったのですが、正直なところ、その最悪な結果を見て、店長であってほしいなと思いました。
 しかし、神さまにその状況を感謝するように導かれて、この事を感謝することにしました。

最悪な雰囲気

 感謝をする中で、店長に自分が接客を受けたことを伝えた方がいいという思いが私の心に与えられました。
 私は、そんなことしたら、私がお店のみんなから責められるし、減点された記憶もないと思いましたが、渋々店長に伝えました。

 すると次の日、結果報告が事務所にデカデカと張り出されていました。「55点」(100点満点中)。
 接客サービスで減点されたこと、本部からの表彰が無くなったこと、改善点や接客担当者など、が書いてありました。

 それを従業員全員が見ました。
 そして、みんな落ち込んでいました。

 私がいる手前、誰も何も言いませんが、雰囲気は最悪でした。
 しかし、神さまは感謝したことを覚えておられました。

新しい結果報告

 それから1週間がたったころ、お店にメールが来ました。
 「先日送った結果メールは間違いです」と書かれてありました。
 驚きでしたが、別の店の結果報告が間違えて送られてきていたのです。

 そして新しい結果報告を見たら、何と100点という満点の成績でした!
 ハレルヤ!感謝します。

 お店のみんなも店長も大喜び。
 一気にその場が明るくなりました。

 長く勤めていますが、間違いメールが来るなんてことは初めてでした。
 この件で、店長が私に対してとても信頼してくれるようになりました。
 神さまの大逆転に心から感謝します。

第4章「売れないチキンがあっという間にノルマ完売」はこちら